今日のレッスンはソナチネのト長調から。
前回同様、先生を手こずらせる私。
もっと、こういきたいっていうの出して
と言われ。
先生の指の動き、音の大小を真似る。
さっきよりは良くなったと先生は言ってくれたけど
さっきと比べて良くなっているだけで、
良いとは思えなかった。
それから歌わせてみたり、
いろいろ考えながら先生は一生懸命教えてくれるんだけど
なかなかうまくいかない。
そして、同じ曲を弾いている動画を探してみせてくれた。
どこの国の人かわからないけど、おじいさんが弾いている動画で、
体がよく動いて、音楽も動きがあって良い演奏だった。
その動画を観ていて、
私は体を動かして弾いたり、
こう弾きたいっていうのを出して弾くことが
恥ずかしいと思っていることに気付いた。
(他の人がやっているを見て変とは思わないけど、
自分がそれをすることに抵抗がある。)
そのことを素直に先生に伝えたら、
一般の社会では自分を押し殺さなければいけない時もあるし
思ったことを全部言えないことも多けど、
音楽の世界はそうじゃないから、出して、
押し殺していると聴いている私(先生)が苦しくなるから
出して、と言われ。
もし出してみて、おかしかったら直してあげるから大丈夫。
音楽に間違いはないから、出して、と言われ。
気持ちが楽になって、解放された感じがした。
その後もう一度弾いてみた。
ソナチネのト長調は
私の中でコロコロ転がる春風のイメージだったので
そんなのをイメージしながら軽やかな明るい音をイメージして
弾いてみたら、そっちのほうが良いと言われ、
先生には春風のイメージについては何も話さなかったけど
何かしようとしたのは伝わった。
そして次に、ずっとやっている
ギロックのオルゴールのワルツを弾く。
少し弾いたら先生からもうちょっと速く弾いてみてと言われ
とりあえず、やってみる。
いつもだと速く弾いてと言われれると
わかんないとか、できないとか言ってやろうとしないことが多いけど、
この曲に関しては、もう合格を目指すのはやめて
弾けるようになるまで習い続けようと、考え方を変えていて
その開き直りと、心が解放されたのが良い方向にに影響して
とにかくやってみた。
速く弾いたことがないから、色々考えられず
体が動いて流れに乗せられて変な感じがするし
自分がコントロールできなくて気持ち悪い感じがした。
そう先生に伝えたら、コントロールしちゃいけないのと言われ、
いつものようにゆっくり弾かせると、
余計なことを考えていつもの弾き方になるから
わざと速く弾かせたと言われ、
何はともあれ、流れに乗って弾けたので
めでたく合格となり、次はブルグミュラーの優雅な人です。
文章で書くとさらっとしているけど
私の中では大きな変化のあったレッスンでした。