クーラウ ソナチネアルバム6番 Op.55-3
本番前日なのに、ボロボロです。
前日に気付けて不幸中の幸いとも言えますが・・・。
右手の親指の爪に亀裂が入ってしまって、絆創膏とかで補強しないと
弾けなくなったのも運が悪いというか・・・。
華やかさがあって、
短い中にもはっきりとした変化もあるので発表会で映える!と
この曲にしました。
第1楽章はAllegro con spirit
第2楽章はallegretto grazioso
発表会の3週間前にところでcon spiritって何?graziosoって何?
となって、前に買って最近は見てなかった音楽事典があったことを思い出し
先生とみてみました。
イタリア語から学ぶ ひと目で納得!音楽用語事典
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con spiritは漠然と元気なイメージと思っていましたが、ちょっと違っていて
精霊という意味もあり、もっと生命のエネルギー的な意味合いを感じました。
graziosoは優美な上品な優雅なという意味で、語源はgrazie感謝・慈愛です。
先生が、いろんなアヴェ・マリアの歌があるけどその中に
grazieという単語がよく出てくると教えてくれて
先生がお手本で弾いてくれたのを聞くとマリア様が見えました。
それが分かったところでもう少しイメージしやすくなりそうな本を
図書館で3冊借りてきました。
全て海野弘さんが解説・監修したパイインターナショナルの本です。
ヨーロッパの図像 花の美術と物語
ヨーロッパの装飾と文様
366日 絵のなかの部屋をめぐる旅
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前にも海野弘さんの本は借りたことがあって、
海野さんの本なら助けになってくれそうという期待があって借りてきました。
ピアノや音楽を楽しんでいる絵もあり、昔の人はどんな服を着てどんな風景で
ピアノを弾いていたのかなっていうのをほんの少し知ることができました。
そんなこんなで練習してて、本番2日前になって、
この曲、なんか薔薇の香りがするって思ったんです。
大輪の薔薇ではなく、小さくてもしっかり香る野ばら。
ですが、弾き始めてしまうとそんなことどこかにすっ飛んでしまいます。
とにかくヘロヘロになりながらなんとか最後までたどり着くのみ。
ここまで弾けないと、もうなるようになれ、って感じです。
音楽の流れに乗って気持ちよくなんてもっての他だし、練習の通りでさえも怪しい。
良いもの悪いもの全部出すんじゃなくて、自分の意志とは関係なく出ちゃって
終わる気がします。
いい感じに開き直れた感じがします。
あ、そうそう。動画の中に反射で映っているブラウスは
衣装用に自分で縫ったやつです。
バラの花はこの動画のために折り紙で折りました。