ショパンコンクールを知らない私が
1年かけて調べていって来年のショパンコンクールを
楽しく観ようという企画記事です。
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今回はバラードです。
詩や声楽曲にもバラードはあるが、
器楽曲としてのバラードはショパンが作品名に転用したことにはじまる。
音楽史的には、幻想曲、即興曲の延長線上にある様式の曲と言うことができ、
概して、音楽的に多種多様な楽想が物語風に展開され、
それ故に形式は型がなく作曲者の自由な楽想が活かされており、
長大で複雑な構成を呈し、夢のような美しい楽想から激情的な終焉へと向かう
劇的な特徴を挙げることができる。
その劇的な展開には、転調の妙技が最大限に活かされているのも大きな特徴である。
また、悲劇的・破滅的に終わる傾向が強く、
ハッピーエンドで終わるバラードは珍しい部類とも言える。
ショパンによる全4曲の壮大なバラードでも、第3番のみハッピーエンドで、
それ以外は悲劇的に終結している。
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